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AI時代の開発組織は1日20〜30PR!? チームで大きな成果を出すには
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AI時代の開発組織は1日20〜30PR!? チームで大きな成果を出すには

B!

AI駆動開発が進んでいる企業の皆様とお話をすると「AIの時代、PRの数はもはや生産性指標にならない」、このような声を耳にすることもあります。
半分は正しいと思いますが、アウトプットが増えなければアウトカムに再現性高く繋がっていかないという事実は変わりません。

また、以下のようなお声を聞くことも増えました。

「AI活用を使えば開発生産性が10倍になると思ったのに、どんなに頑張っても見えるのはアウトプットレベルでも2〜3倍くらい。市場・社内のステークホルダーの期待に応えるには、もっと生産性を上げる必要があるがやりきれない。」

「AIを使いこなして生産性を上げきれていないが、AIコストの上昇が来てしまい、最適化を求められる。このままだと生産性を上げるノウハウがたまらないまま、効率化にも取り組まなければならず不安です。」

だからこそ、組織として目指すべき水準を言語化することが出発点になると考えています。

今回は「AI活用時代に、開発組織が目指すべきパフォーマンスとはどの程度なのか」という問いについて、業界のベンチマークや弊社・クライアント様の実態を踏まえて考察してみました。

1. 次世代のベンチマーク:どのくらいのAI生産性を目指すのか

まずは、開発のアウトプットレベルで見たときに、組織全体でどの程度の水準を目指せばよいのでしょうか。

弊社の事例になりますが、AI到来前からFindy Team+でプルリク作成数やFour Keys等の開発生産性指標を可視化してきました。
その中で一つのゴール感として掲げていたのが、AI到来前だと1日4プルリク(月80プルリク)という水準でした。
そして最近、AI推進をリードする弊社のテックリードと、AI時代にどの程度のアウトプット生産性を目指すべきかを議論しました。すると「1日20プルリクは最低限出してほしい。その上で、クオリティや何を作るか、Bizへの染み出しをどのように行っていくか、などを考えたほうが良い」とのことでした。
現状比でおよそ5倍ですね。

社外に目を向けても、近い水準が見えてきます。Claude Codeの開発を手がけるBoris Cherny氏(以降、Borisさん)です。Borisさんは1日に20〜30件程度のプルリクエストを作成していると仰っており、上記のテックリードの意見と概ね一致します。当時の投稿を見たときにも、Borisさんは既に最低ラインとしてクリアしてるんだなと思ったのを覚えています。
このレベルが次の時代のデファクトスタンダードになっていく可能性がありそうですね。

Building Claude Code with Boris Cherny
Building Claude Code with Boris Cherny

さらに、某メガベンチャーのVPoEの方とお話していても、「AI時代には必ず5倍以上の生産性を出せる組織になれる。それができてないのは既存の開発のやり方に囚われているからであり、必ず変えていかなければいけない」と仰ってました。

2. 組織全体で成果を出すことの難しさ

ただ、この水準を組織全体で実現しようとすると、一気に難易度が上がります。

この点について、弊社代表が「AI導入して半年、エンジニア組織のアウトプットが増えなかった理由」というnoteで具体的に振り返っています。
Findyでは2025年5月ごろからAI導入を全社へ広げましたが、その後約半年間、AI支援を受けたプルリクの割合は増えているのに、開発全体のアウトプットはほとんど増えませんでした

AI導入して半年、エンジニア組織のアウトプットが増えなかった理由
AI導入して半年、エンジニア組織のアウトプットが増えなかった理由

理由を掘り下げると、生産性が上がった人と、むしろ下がった人がいたことが分かりました。経験や基礎知識が十分なシニア層はスピード感を持って対応できた一方、当時Vibe Codingが主流だった若手層は、AIへ適切な指示を出す経験や前提知識が不足し、使いこなせていなかったのです。AI活用は放っておくと自分用に作られたSkillsを使うなど個人最適に陥りやすかったです。

小規模な組織では、数人が個人最適により5倍10倍の生産性を出してくれれば、組織全体としても十分なのかもしれませんが、体感エンジニアが20人を超えてくると、そうも言ってられないという組織が増えてくる印象です。

その問題を解決するうえでポイントになるのが、人のマネジメント・成長と、AIのマネジメントを分けて考えることです。

生成AI活用におけるマネジメント区分と生産性

ファインディ社での転機になったのは、AI活用の土台を整えたことでした。まさにAIのマネジメントをしに行った形ですね。統一されたコード設計とテストコードの整備、5分以内に終わるCIとCDの自動化といった、AIに安心して任せられる環境づくりです。さらに人のマネジメントもしないと、中長期で強い組織は作れないので、若手には基本情報技術者試験に取り組んでもらうなど、基礎知識の底上げも進めました。

その上でAIマネジメントのエンハンスとして取り組んだのが、
(1) タスクをIssueで分解しPRを小さく刻む、
(2) AI推進の専任ポジションを新設する、
(3) Claude Codeで自動化と並列開発を進める、
(4) AI活用度を可視化し成功事例を全社展開する、
の4つです。専任ポジションをつくって進めたのが一番効果があり、結果として1人あたりのPR作成数は前年比約1.5倍まで伸びました。

それでも、エンジニア30名以上の規模でAI活用による生産性向上の実態は1.5〜2倍程度にとどまるのが現実です。さきほど触れた「必ず5倍以上出せる」という理想と、現場の実感のあいだにはまだ大きなギャップがあります。世の中で期待される「5倍・10倍」にはまだ距離があり、組織全体で底上げするにはハーネスエンジニアリング、つまり指示の質によらずAIが一定品質のアウトプットを出せる環境づくりが欠かせません。
しかもハーネスは作って終わりではなく、モデルのアップデートや利用され具合、成果に寄与しているかをモニタリングしながら定期的にチューニングが必須です。

3. AIコストの増加に比例して、AI活用の成果・ROIがより求められる

もう一つ見逃せないのが、AI活用コストの問題です。

GitHub CopilotやDevinは従量課金に移行し、Claude Codeも-pコマンドやFableはAPI課金になるニュースが出てたりと、従量課金化を匂わせる状況になってきました。この流れは避けられないものになりつつあります。
しかも、ファインディが実施中の調査では、ユーザーあたり月数百億トークンを消費している事例も見られます。

Uberなどではトークン制限を導入してたり、国内のAI活用が進んでる企業の方とお話しててもトークン制限をしてたりするなど、コスト増・成果との結びつきが見えないことと相まって、AI活用に生産性が求められるトレンドは今後より一層強まっていくかと思います。

Amazonやウーバー、社員の「AI無駄遣い」抑制 1人月24万円の制限も
Amazonやウーバー、社員の「AI無駄遣い」抑制 1人月24万円の制限も

これだけのコストをかけている以上、「AIを使っているのだから成果が出て当然」という声も上がってくるのではないでしょうか。特に開発組織は他部門よりAI適用が進んでいるがゆえに、成果を求められやすい立場にあります。
アウトプットだけですべてを測れるわけではありませんが、アウトプットが増えなければその先のアウトカムにもつながりません。
だからこそ、成果を誰もが納得できる形で説明できる状態をつくっておくことが重要だと思っています。

4. 成果やROIを自律的に可視化・改善される世界を作りたい

成果が出て当然という外部からの期待と、そう簡単には上がらないという現場の実感の2つのギャップを埋めるためにFindy AI+が目指しているのが、成果やROIが自動・自律的に可視化・改善されていく世界です。

Findy AI+は、AI活用度やコストをデータで可視化し、ボトルネック改善を自律的に実行可能です。AI推進に中々時間を割けない組織状況でも可視化から改善まで回せる状態を実現サポートします。まずWebダッシュボードで全体傾向をつかんでいただき、さらに深掘りしたい方には、もともと提供しているMCPサーバー経由でもご利用いただけます。

Findy AI+ のダッシュボード画面

Findy AI+ のダッシュボード画面

今後も、AIフレンドリーな開発組織変革をサポートできるよう、精一杯Findy AI+も進化していきます。ぜひ応援のほどよろしくお願いします!

Findy AI+は無料でご利用できますので、少しでも興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽に以下からアクセスしてみてください

お読みいただきありがとうございました。

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